▽心臓音のアーカイブ - The Archives of Heart -
フランスを代表する現代アーティストの一人、クリスチャン・ボルタンスキーさんが世界中で今まで集めた心臓音を展示・視聴・アーカイブする施設。それが直島の東隣にある豊島に作られた「心臓音のアーカイブ」です。この「心臓音のアーカイブ」は3つの部屋から構成されていて、心臓音に合わせて電球が明滅するインスタレーションの部屋、世界中から集めた心臓音を聞く視聴部屋、心臓音を録音する録音部屋となっています。
心臓の音には眼球や指紋と同じようにその人を特定することのできる独特のリズムがあって、同じ心臓音を持つ人はいないと言われています。この美術館の視聴部屋では、生きている人、死んでしまった人、遠い国の人、好きな人、いろんな人の心臓音を聞くことができ、録音部屋では、さらに自分の心臓の音をここにアーカイブして今体験してきた作品に参加することもできます。ここでの体験を通じて、一人として同じ人間はこの世には存在しないという、人間の固有性と記憶の儚さを感じることができるそうです。
また、豊島の「心臓音のアーカイブ」にあるミュージアムショップではクリスチャン・ボルタンスキーさんに関する書籍やグッズを取り扱っていて、録音した自分の心臓音もここでオリジナルCDブックレットとして購入することもできるんです。
クリスチャン・ボルタンスキーさんは映像、写真、絵画、彫刻、マルチメディアインスタレーションなど多彩な表現方法で「生と死」の問題を扱っている現代あーディストで、自身の過去の再現を試みるほかに、ビスケット缶、キャンドル、何千枚もの写真、古着、名前などをつかって、無名の個人を記憶に留めて人間存在の重要さと儚さ、消滅を表現しているそうです。
▼心臓音のアーカイブ - The Archives of Heart -▼
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜・火曜日(祝日の場合開館、翌水曜日が休館) |
2010年08月17日、09月21日、10月19日、10月26日は10時から開館 | |
特別開館 | 瀬戸内国際芸術祭期間中(2010年07月19日〜10月31日)は 特別開館日があります |
鑑賞料 | 一般500円(15歳以下は無料) |
鑑賞について | 自由鑑賞(予約不要)※ガイドスタッフによる説明はありません |
所在地 | 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃2801-1 |
代表電話 | 無 |
FAX | 無 |
無 | |
美術館運営 | 財団法人 直島福武美術館財団 |
アーティスト | クリスチャン・ボルタンスキー |
作品 | 『心臓のアーカイヴ』 |
○入場の際のお願い
・島内を散策される際はマナーを守り、住民の方々へのご配慮をお願いいたします。
・ゴミは必ずお持ち帰りください。
・施設内でのビデオ、写真撮影、模写はご遠慮ください。
・飲酒状態、水着着用での入場はお断りしています。
・敷地内には駐車場がありませんので、自転車や徒歩、公共交通機関をご利用ください。
・ご来場の際は歩きやすい靴、動きやすい服装(暑さ・寒さへの対策を整えて)でお越しください。
・台風などの悪天候によってやむなく臨時閉館する場合があります。
▼クリスチャン・ボルタンスキー - Christian Blotanski -のBiography▼
クリスチャン・ボルタンスキー - Christian Blotanski -のBiography | |
西暦 | 経歴 |
1944 | フランスのパリに生まれる。 |
1972 | 「ドクメンタ」に参加する。(ドイツ) |
1975 | 「ヴェネチア・ビエンナーレ」に参加する。(ヴェネチア、イタリア) |
1977 | 「ドクメンタ」に参加する。(ドイツ) |
1980 | 「ヴェネチア・ビエンナーレ」に参加する。(ヴェネチア、イタリア) |
1993 | 「ヴェネチア・ビエンナーレ」に参加する。(ヴェネチア、イタリア) |
1995 | 「ヴェネチア・ビエンナーレ」に参加する。(ヴェネチア、イタリア) |
2000 | 「第1回越後妻有トリエンナーレ」に参加する。(新潟県、日本) |
2003 | 「第2回越後妻有トリエンナーレ」に参加する。(新潟県、日本) |
2006 | 「第3回越後妻有トリエンナーレ」に参加する。(新潟県、日本) |
高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する。 | |
2009 | 「第4回越後妻有トリエンナーレ」に参加する。(新潟県、日本) |
2010 | 香川県の豊島に『心臓音のアーカイブ』を制作する。 |
「瀬戸内国際芸術祭2010」に参加する。(香川県、日本) |