千住博 - Senju Hiroshi - を知る


▽千住博 - Senju Hiroshi -

 京都造形芸術大学学長、同国際芸術研究センター所長、同付属康耀堂美術館館長を務めている千住博さんは千住3兄弟の長男。

 世界的芸術家の千住3兄弟は長男が日本画家の千住博さん、次男が作曲家の千住明さん、長女がヴァイオリニストの千住真理子さん。3人が3人ともそれぞれの分野で世界的な評価が高く、母の千住文子さんはこの千住3兄弟を育てた教育本ともとれる本を執筆しているほどなんです。千住博さんは日本画の存在やその技法を世界に認知させ、真の国際性をもった芸術領域にすべく、講演や著述等世界的視野で幅広い活動を行っていて、その絵は知っている日本画に何ひとつ当てはまらない日本画という印象です。世界的な巡回展を数多く行っている彼の作品を行けば必ず静かに見られるのがこの直島の家プロジェクト『石橋』。住んでいる地域に彼の個展が開催される機会があれば見に行く価値ありますよ。日本画が持つ音を体感できるはずです。

 千住博さんに関する書籍は多数出版されていて、画集以外にも絵本なんてのもあるので興味のある方は是非ごらんください。千住博さんの博は左が「十」で右が「専」(右上に点のない表記)が正しいそうです。

 ▼千住博 - Senju Hiroshi -の直島作品▼

千住博 - Senju Hiroshi -の直島作品
作品名制作年素材展示地域※1
『空(くう)の庭』2009雲肌麻紙に岩絵具天然群青真黒焼、銅泥、墨本村-
『ザ・フォールズ』2006雲肌麻紙、アクリル絵具(ラスコー)本村-
『石橋』2006空間デザイン本村-

※1:☆サイトスペシフィック・ワーク

 ▼千住博 - Senju Hiroshi -のBiography▼

千住博 - Senju Hiroshi -のBiography
西暦経歴
1958東京都に生まれる。
1982東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
稗田一穂、杉山寧両氏に師事。
1987東京藝術大学大学院博士課程修了し、修了制作を藝大、東大が買い上げる。
1989マンリー市立美術館「千住博展」。(シドニー、オーストラリア)
「SENJU 千住博画集」を刊行する。(求龍堂グラフィックス)
1992マックスウェルデビットソン画廊にて個展を開く。(ニューヨーク、アメリカ)
1993東京からニューヨークに活動の拠点jを移す。
ニューヨーク初個展が「ニューヨークギャラリーガイド」の表紙に選出される。
1994絵本「星のふる夜に」を刊行する。(冨山房)
ボローニャ国際アートブックフェアに選出される。(ボローニャ、イタリア)
第4回けんぶち絵本の里大賞を受賞。
第7回MOA美術館岡田茂吉賞絵画部門優秀賞を受賞。
1995第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで『ウォーター・フォール』(滝シリーズ)を発表して東洋人として初めて絵画部門での名誉賞を受賞。(ヴェネツィア、イタリア)
「千住博画集」を刊行する。(ビジョン出版)
「千住博 Waterfalls&Glasses」展(箱根彫刻の森美術館)
「ビューティフルプロジェクト」展(ロンドン現代美術館)
1996「千住博ウォーターホール&グラッセス展」(彫刻の森美術館)
「ウォーターホール」(国立国際美術館)
「JAPAN TOUR 1996 千住博展」全国主要17都市を巡回。
1997文化庁優秀作品に選出されて買い上げられ、外務省買上、以降毎年買上。
バーゼルアートフェスタに出品。
1998大徳寺聚光院別院の全襖絵の制作に着手する。
2000「西洋の眼・21世紀の絵画」展にて河北倫明賞を受賞。
人間国宝・野村万蔵家新十二支扇面を制作。
2001「ニューウェイオブティー」展(ジャパンソサエティー、アジアソサエティー・ニューヨーク)
2002大徳寺聚光院別院の襖絵初公開。(東京国立博物館)
第13回MOA美術館岡田茂吉賞絵画部門大賞を受賞。
「水墨の香り」展(韓国・ソウル国立現代美術館)
2003グランドハイアット東京の壁画制作。
「絵画の現在」展(新潟県立万代島美術館)
「現代「日本画」の邸華」展(熊本市現代美術館)
2004羽田空港第二ターミナルのアートディレクターを務める。
2005愛・地球博「世界無形文化遺産 能・狂言のすべて 咲きほこる伝統」の舞台演出。
ミラノサローネに参加する。(ミラノ、イタリア)
2006フィラデルフィア松風荘の襖絵(ウォーターフォールシリーズ)公開。
第6回光州ビエンナーレに出品する。(韓国)
直島スタンダードU(石橋)に参加する。
2007「松風荘」襖絵が完成する。(フィラデルフィア、アメリカ)